裏印字の読み方とプリントについて
カラーネガは現像する必要があると同時にプリントも普通はする必要があります。プリントをしないと最終的な仕上がり確認できませんからね。
プリントをする手段としては人間(プリントマン)が手作業で焼く(プリントする)手焼きとオートプリンター(ミニラボとかとも呼ばれています)を利用して焼く機械焼きがあります。機械焼きだからといって人間の手が介在しないわけではなく、オペレーターが各種の補正をします。
手焼きは料金が非常に高く、通常はお店に普通にだすと機械焼きでプリントされています。手焼きは非常に細かい支持をだすことが可能ですので、写真についての知識が付いたり、いろいろな要望が出てきたら利用してみてください。
オートプリンター(ミニラボ機)について
ミニラボ機という名称の方が最近では一般的なのでこれ以降はミニラボ機と書きます。ミニラボ機は現像したネガフィルムを利用して印画紙に露光させてプリントを作製する機械です。機種によってはフィルム現像機も一体化させた物もあります。他にもミニラボのタイプとしては昔からのアナログ式と最近普及し始めたデジタル式があります。
実際のプリント作業ですが、現像と同時にプリントを注文した時はネガを長いままで機械に通します。その後に通常は客に6コマごとにカットした状態で引き渡すので、焼き増の時にはそのカットしたネガを通します。ミニラボは一番初めに通されたコマや読み込んだ全コマを参考に露光の調整を行うので同時プリントと焼き増しプリントではプリント結果が変わる可能性があります。
次にオペレーターは機械にネガを通した後に色[C(R)・M(G)・Y(B)]と濃度(D)の補正をします。その時に画面上にプレビューが出たりするミニラボもあります。
こうして、プリントが作製されていきます。
色補正と濃度補正
前項で機械焼きの時にはオペレーターが色と濃度の補正をすると書きました。で、勘違いされる方がいるんです。"高いカメラと高度な撮影技術で撮影したので露出はばっちり!!だから、プリントする時に補正すんなよ!"っていうお話なんです。しかし、オペレーターが手動で補正しなくて機械に通したままの無補正が本当に無補正かと言うと違うんですね。なぜかというと、機械に通した時に機械がカメラの露出計のようにちょうどいい具合の明るさや色合いになるように自動的に補正をかけているんです。例えば、全体的に暗いシーンで、カメラの設定も暗いものが暗くなるように露出を調整してもミニラボ機にかけると明るめになって出てきてしまうんです。そういう訳で機械焼きで無補正と言うこと自体が無意味です。機械の補正が完璧というわけでもないです。ちなみに機械による自動補正も切ることが出来るようです。しかし、細かい設定になるので機械に詳しいお店でないと受け付けてくれないと思います。
この機械による補正ですがカメラの内蔵露出計が段々と進化していったようにミニラボ機の補正機構も段々と進化していっています。
オペレーターが調整するパラメーターですが、色に関してはシアン(C)マゼンタ(M)イエロー(Y)の3項目です。Cを足すといえばシアンにふった発色なります。Cを引けばシアンが引かれた発色になります。なお、シアンを引けば結果的にレッド(R)が強くなります。同様にマゼンタを引けばグリーン(G)が強くなり、イエローだとブルー(B)です。
濃度(D)は明るさを調整するパラメーターで濃度を足せば暗くなります。濃度を引けば明るくなります。
応用としては、+1Cと+1Mを同時に行うと-Yと同じ効果になります。他でも同様です。
チャンネル/スロープ
前項の追加情報として、ミニラボ機では各ネガフィルムによって機械による補正の癖が替わるように設定できるようになっています。しかし、初めからその設定データが全て備わっているわけではないですし、新商品のネガだとあるわけないです。ですので、そのデータを作成しなくてわいけないわけですが熱心でないお店では作製していなかったりします。ちなみにマイナーなフィルムでは初めからそういう設定はないと考えた方いいです。
裏印字
最後に裏印字です。プリント(印画紙)の裏にはコマナンバーや色補正や濃度補正に関するデータが印刷されています。ほかにも印画紙のブランドなども分かるのでたまには確認してあげましょう。
裏印字の書式自体はミニラボ機によって異なるので、簡単な解説にとどめますが、再プリントの際に役立つ知識だと思います。では、以下に実際の読み方の例を挙げてみます。
読み方
プリント裏を見てみてください。4桁のNが並んでいたり、1桁のN(または0)と3桁のNが並んでいるところを発見できる筈です。大抵はそこが色補正と濃度補正の数値を表しています。
だいたい、CMYの後にDという順序です。CMYのパラメーターは+の時には数字(1〜)で-の時には英字(A〜)で表示されます。Dは普通に数字と+か-で表示されます。
例としてフロンティアというミニラボの場合の例を書きます。
NA 0ANA0N
NNN 0 6484
この場合は真中あたりのN3つが色の補正データでCMYの順になっています。右の少し離れた0が濃度の補正データです。これはオペレーターが補正しなかったという意味ですね。
次の例です。
NA 0ANA0N
N3B+ 3 6485
この場合はマゼンタが3足されていてイエローが2引かれています。濃度は3足されています。
注意点
CMYでなくてRGBであったり順序がYMCだったりする場合もありますので気をつけてください。また、同じミニラボ機でも同じ数値の補正量に見えて補正1目盛りの補正量も調整可能だったりしますので気をつけてください。いずれにしろ、利用される写真店に慣れることだと思います。ちなみにノーリツのミニラボはYMCDの順序です。
2004/2/3作製 04/2/4改訂 05/3/6改訂
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