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用語とかです。暇つぶしで作っていますし、適当なことを書いていますのでツッコミどころが満載だと思います。

あ〜  か〜  さ〜  た〜  な〜  は〜  ま〜  や〜  ら〜  わ〜

ISO(あいえすおー・いそ)…ISOは国際標準規格と呼ばれていて、写真・フィルム用語としてISOを使う時にはフィルムの感度を表しています。昔使われていたASAと実質同じもので、ISO(ASA)100とあるフィルムは感度100のフィルムと理解できます。

後幕シンクロ(あとまくしんくろ)…ストロボ撮影をする時にはフォーカルプレーンシャッターでもレンズシャッターでもシャッター幕が全開になった時点で発光するように作られています。全開の時に発光させないとストロボ光が当たらない部分ででてしまい露光ムラができてしまうからです。
そういうわけでストロボがシャッターが全開の時に発光すると書きましたがスローシャッターを切ると全開になっている時間が長くなります。そこで問題になってくるのが全開になってすぐに発光させるのか全開になっているのが終了する時に発光するのかということです。前者が
先幕シンクロ(さきまくしんくろ)と呼ばれ後者が後幕シンクロと呼ばれています。一般的なカメラは先幕シンクロでストロボを発光させていて一部のカメラと一部のストロボの組み合わせで後幕シンクロが可能になっています。
後幕シンクロが効果を発揮する時は
スローシンクロ気味な時に動体を撮る時です。先幕シンクロで同様の状態だと動体の進行方向に残像なような軌跡ができてしまい、あたかも実際の進行方向とは逆に移動しているかのように写ってしまうからです。後幕シンクロでなら動体の後ろに残像ができるので自然に見えるのです。

一眼レフカメラ(いちがんれふかめら)…詳しい話ははしょりまして、一眼レフはファインダーで確認したままの画像を一番忠実に反映した写真を撮れるカメラです。レンズ交換が可能であり、望遠レンズでの撮影やマクロ撮影に適していることも特徴です。要はもっともオールマイティーに使えるカメラの形式と考えていいと思います。

AE・AutoExposure(えーいー・おーとえくすぽーじゃー)…日本語では自動露出です。
カメラには元々露出計は内蔵されていませんでした。その為にカメラマンが光線状況読めるように訓練したり、単体露出計を利用していました。その後、カメラに露出計が搭載されるようになりますが、当初はカメラと連動していませんでした。そして露出計とカメラが連動するようになり、現在の
マニュアル露出のカメラが完成したわけです。
しかし、マニュアル露出では露出計の表示を見ながらシャッタースピードと絞り値を撮影者が個別に設定する必要があります。シャッタースピードと絞り値の関係を覚えてしまえば大した事のない作業ですが、カメラや写真撮影に興味のない方にはなかなか分かりづらい作業でしたのでAEというシステム・考え方が生まれました。それは撮影者がシャッタースピードもしくは絞り値を決めれば、カメラが自動的に絞り値もしくはシャッタースピードを決めてくれるというものでした。シャッタースピードを撮影者が決めるタイプが
シャッタースピード優先AEと呼ばれ、絞り値を撮影者が決めるタイプが絞り優先AEと呼ばれます。
さらに、シャッタースピードや絞り値の決定までをカメラに任す動きも見られるようになり、
プログラムAEとして実現しました。結果としてコンパクトカメラなどでは利用者層を反映してプログラムAEばかりが搭載される結果となりました。
これら4つの露出タイプはどれが優れていると言う話ではなく、利用目的によって使い分けるのが正しいと思います。

AF・AutoFocus(えーえふ・おーとふぉーかす)…ピントをカメラやレンズが自動的に合わせる事や合わせる機構の事などを指します。80年代頃から本格的に普及し始め、現在カメラといえば自動的にピントを合わせてくれることが当たり前と言う認識なっています。そうはいっても、AF機構にも限界があり、万能ではありません。加えてAF機構にも幾つかタイプが合ったり機種によってレベルが違います。そういうAF機構の癖をつかむ事もカメラを使いこなす上で必要なことです。なお、手動によるピント合わせ(MF)の出番もまだまだ多くありますし、MFの方が好みの方もいます。

APS・Advanced photo system(えーぴーえす・アドヴァンスドフォトシステム)IX240とも呼ばれるこのフィルム規格はコダック・フジなどの大手フィルムメーカーが共同で立ち上げた規格で当初は35mm(135)判に取って代わる夢の新規格の様にも報道されたような記憶があります。しかし、知っての通りこの規格はレンズ付きフィルムでの利用や立ち上げ当初から数年の多少勢いがあった時期に本体を買ったユーザーにのみ支えられているといってもよく、35mm以上に縮小している市場となっています。
APSの特徴を挙げると、まず従来の135フィルムの金属製パトローネよりやや小ぶりなプラスチック製のケース(カートリッジ)にフィルムが収められています。可動する蓋や未使用・撮影中・撮影済み・現像済みを示すマークを表示できるなどのさまざまな仕掛けが組み込まれたケースになっています。このケースとフィルムに記録できる磁器情報のおかげで撮影途中での巻き戻し→再装てんして撮影再開などの機能が使えるようになっています。フィルム装填のさいにベロだししてするカメラ内部に引っ掛けたりする必要もない為、装填が楽でもあります。
しかし、このケースは135のパトローネのように現像時に分離されて現像済みネガのみがユーザーに返される形式をとっておらず、現像済みネガがAPSのカートリッジに再度巻き戻されてユーザーに返される形式をとっています。その為にユーザーがネガを直接見て何の写真かを判断することが困難でインデックスプリントが必需品でなおかつ紛失するとインデックスプリントを有料で再作成しないとどうしようもない状態になります。正直言って非常に不便な方式であります。また、APSのカートリッジは135のネガスリーブのファイルのように整理して収納することがしにくいのもマイナスであります。さらに追い討ちをかけますと、巻かれた状態で現像済みネガが保管されるので強い巻き癖がつきやすく長期間保存後の再プリントなどで機械に詰まりやすくなるなどの弊害もあるようです。
どうもフィルムメーカーサイドとしては135のような形式だとフィルムケースの回収しなくてはならないからユーザーにケースを押し付けようという魂胆があったとかいう話も聞きますが本当のところはどうなんでしょう・・・
フィルム自体の特徴としては135判よりも幅の狭いフィルムで磁気情報が記録可能な点にあります。記録可能なデータには3タイプのプリント設定・デート情報・露出情報などでキャプションを記録することも可能だったりします。また、135判での(擬似)パノラマ撮影をすると未露光な領域ができますがAPSでは常に最大撮影領域であるHVサイズで記録してDPEなどのプリンターには磁気情報として記録されたプリントサイズ設定を読み込ませるだけなので撮影後のプリントサイズの変更も問題なく行えます。磁気情報だけでなく光学情報も記録していて、プリントサイズ変更可能なレンズ付きフィルムなどではフィルムの端に記録しています。
で、フィルムサイズが小さくなるので画質はやっぱり落ちます。また、フィルムが小さくなるのでカメラボディーも小型になりますが驚くほど小型になるわけでもなく、135判使用の小型カメラでも十分という感じもあります。結局、よく言われるのが磁気情報果たしかに便利なので135判で磁気情報が記録できた方がよいということです。

FAJレンズ(えふえーじぇいれんず)…ペンタックスの35mmAF一眼用交換レンズ。*istシリーズ向けに開発されたレンズシリーズで絞りリングが廃止され、絞りは一眼レフボディー側で制御するようになっています。ですので、対応したボディーでないと不便であったりします。

FA☆レンズ(えふえーすたーれんず)…ペンタックスの35mmAF一眼用交換レンズ。大口径レンズなどが多く、高級・高性能・高画質・高価格のレンズ。ボディー側のAF/MF切り替えスイッチを操作しなくてもレンズのピントリングをスライドさせるだけでAF/MF切り替えできるなど操作性も普通のFAレンズより良好です。

FAレンズ(えふえーれんず)…ペンタックスの35mmAF一眼用交換レンズ。Fレンズの次に出たレンズシリーズで一部ではAレンズFレンズと光学的には同じものもあります。

Fレンズ(えふれんず)…ペンタックスの35mmAF一眼用交換レンズ。ボディー内AFの第一世代であるFSシリーズと同時販売され、一部のレンズを除いて全てディスコンとなっています。

MF・ManualFocus(えむえふ・まにゅあるふぉーかす)…もともとはカメラのピント合わせは手動によってましたので、この言葉自体はAF機構が普及し始めてからの言葉のようです。

Mレンズ(えむれんず)…ペンタックスの35mm一眼用交換レンズ。Kレンズに続くKマウントシリーズ2代目シリーズです。小型軽量なMシリーズのボディーに合わせてコンパクトなレンズが多く用意されていました。ただし、小型化の影響で光学性能はイマイチと言う噂も聞きます。

Aレンズ(えーれんず)…ペンタックスの35mm一眼用交換レンズ。Mレンズに続くKマウントレンズ3代目シリーズで絞り情報接点などが装備されました。これによりプログラム露出やシャッター優先露出が可能になりました。

置きピン(おきぴん)…動きの速いものを撮影する時にピントを被写体に常時合わせつづけるのは難しい作業です。そこで動いてる物にピントを合わせつづけるのではなく、ある地点にピントを合わせてそこに動いてる物が到達した瞬間に撮影する方法が置きピンです。

オープンフラッシュ…外部ストロボを使用する時にカメラのホットシューやシンクロコードで機械的な同調発光をさせずに手動で発光させること。主に数秒以上の長時間露光時に行われ、複数回発光させたりストロボを照射する場所を変えたりすることで多灯ストロボの効果を得られます。

ガイドナンバーGNとかと表記されて、ストロボの発光量を示していています。ガイドナンバーが大きい方が強い光で遠くにまで光が届きます。
ストロボのガイドナンバーはISO100の時の数値を基準にしていてカタログの等に表記されているスペックも同様です。ではカメラに入れてあるフィルムがISO100でない場合にはどの様に考えるかと言うと、
(ISO100の時のGN) x √[(使用フィルムのISO感度) ÷ 100] = 実際のGN
となります。ISO100の時のGNが20のストロボの場合ならISO400ではGN40になると言うことですね。よって使用フィルムの感度が高いほどストロボ光を遠くまで到達させることができると言うわけです。
さらに前述の式で出したGNの数値を利用すればレンズの絞り値や被写体との距離を決定することが出来ます。
実際のGN  ÷ 絞り値 = 最適な被写体との距離(メートル)
となります。GNが20でレンズの絞りがF4にしてあったら5mの距離でストロボ撮影するのが最適と言うことになります。逆に2mの距離でストロボ撮影したい時にGNが32の時には絞りF16で撮影するのが最適と言うことになります。
こうした計算は
外部調光オートTTLオートのストロボでは不要です。ですが、GNを調整できたり簡易な計算スケールを備えたストロボの場合に、レンズの距離指標を利用すると結構な確立で当たってくれるので利用しない手はないと思います。

カラーネガフィルム…一般的に使われているフィルムがカラーネガフィルムです。現像後のネガを見ても階調などが反転されているので印画紙にプリントしないと結果は殆ど分かりません。撮影時以外にもプリント時にも調整(露光調整)が効きますので失敗があまりないフィルムです。また、ラチチュード(フィルム上で再現できる明暗の範囲)が広いので階調豊富なプリントが希望でしたらカラーネガが最適です。
しかし、カラーネガのプリントは想像以上に難しい作業で同時プリントで撮影者の意図どおりのプリントはまず得られないものだと思います。

カラーリバーサルフィルムポジフィルムスライドフィルムとかとも呼ばれています。現像済みのネガフィルムではフィルム上には階調等が反転された画像が出てきますが、リバーサルでは反転されていない画像が出てきて現像されていればフィルムを見るだけでどうのような画像か簡単に確認できます。
用途はスライドや印刷用の原稿に使われます。また、デジタルデータにするためにフィルムスキャナやフラットベッドスキャナで取り込む際にネガフィルムよりも適正があります。
印刷原稿に適しているということで雑誌などに登場するプロカメラマンが使っていますので、プロ用→高性能というイメージがあるようですが、粒状性や階調の豊富さではネガの方がよい面もあるので優劣はつけられないとおもいます。
ちなみに、モノクロ&カラーネガのフィルムは(現像したかしないかに関わらず)ネガということは皆さんよくご存知ですが、リバーサルのフィルムはネガといいませんよ。ポジとよんでください。

感度(かんど)…フィルムには感度という性能数値があり、光への反応のしやすさを示しています。乏しい光量でも反応が進むフィルムは感度が高いフィルムで高感度フィルムといいます。逆は低感度フィルムです。要するに同じカメラ&レンズを使った場合、高感度フィルムだと暗い場所で手持ち撮影が出来たり、動きの速いスポーツを撮る時に速いシャッターを切ったりすることが出来ます。他にも、低感度フィルムよりも絞りを絞って被写界深度を稼ぐ事も出来ます。ただ、画質のきめこまやかさは低感度フィルムの方が勝っています。
高感度や低感度の目安は技術の進歩により変化していきます。たとえば一昔前にはISO(感度)400のネガカラーフィルムは高感度フィルムといわれていましたが、現在ではISO400のフィルムは常用フィルムと考えられて特殊なものではなくなりました。ISO800のフィルムは現在高感度フィルムと認識されてはいますがメーカーの改良(画質の向上)により常用フィルムと認識されそうであります。同様に低感度フィルムは昔はISO25以下の物もありましたが、ネガカラーの世界ではISO50までしか現在はありません。技術の向上により高画質と光への反応しやすさが両立されてきているからなのだと思います。

軍艦部(ぐんかんぶ)…カメラの上部の事をさしていて、巻き上げレバーやシャッターボタン・巻き戻しクランクなどがあります。

Kマウント(けーまうんと)…旭光学(現ペンタックス)の一眼レフ用マウントでK2(1975年)から採用されています。Kマウント→KA→KAF→KAF2と改良を繰り返していますが、基本的にどのボディーとどのレンズの組み合わせでも装着が可能です。もちろん、シャッタースピード優先やプログラムAEの利用・AFの利用などには新しいボディーに古いレンズでは不可能です。規格を公開していてユニバーサルマウントを目指していました。実際にKマウントのボディーやレンズが数多くのメーカーから出されました。ただし、KはともかくKA以降には本体を出すメーカーは減ったようです。

Kレンズ(けーれんず)…Kレンズというのは正式な名称ではないようですが、Kマウント初代のレンズシリーズです。小柄なMレンズ&ボディーに比べるとKシリーズ本体と同様に大柄です。

広角レンズ(こうかくれんず)…画角の広いレンズです。要は広く写せるレンズです。特徴としては遠近感の誇張された描写と被写界深度が深いことです。35mm判では28mmや35mmが代表的な広角レンズの焦点距離でその中でも35mmは比較的画角が狭くて自然に写せるということでスナップ派には人気のレンズです。24mmあたりは一昔前には超広角レンズといわれていましたが、ズームレンズでも24mmをカヴァーするレンズは珍しくない世の中です。しかし、24mmあたりでも画角の広さゆえの物珍しさばかりが強調される写真になりやすいので普通に使える広角レンズは35-24mmあたりの焦点距離になると思います。

コンパクトカメラ…コンパクトカメラと言うとかなり定義に苦しんだりします。が、一般的に認知されているのは外部測距方式を採用したAFコンパクトカメラでしょうね。しかし、昔は目測であったりレンジファインダーを搭載していたカメラもありました。
コンパクトカメラは大抵はカメラ任せで撮影することになり、一眼レフやレンズ交換式のレンジファインダーカメラのようにいろいろ弄ったりできません。しかし、仕組みさえ理解していれば馬鹿にできないもので、抜群の携行性を考えれば一台は常備しておきたい物だと思います。

最短撮影距離(さいたんさつえいきょり)…各レンズにはそのレンズ固有のピントの合う一番短い距離が決まっています。そのレンズ自体の性能の限界により最短撮影距離が決まる場合もあれば、カメラ本体側の機能の限界により決まる場合もあります。

35mmフィルム(さんじゅうごみりふぃるむ)…現在もっとも世の中に普及しているフィルムのフォーマット(サイズ)です。フィルムが金属製の缶(パトローネ)に入っています。元々は映画用のフィルムの流用から始まり、その中でもドイツのライツ社のライカが有名だそうです。その時代には専用のパトローネにユーザー自身がフィルムを詰め替えるタイプで現在のタイプになったのはコダックが販売したフィルム(135)からのようです。
中判や大判に比べてカメラ(及びシステム)の規模が小さくて済む上に、世界中のどこにでもあるDPEショップの実現により銀塩フィルムの主流になっている35mmフィルムですが、デジタルカメラの高性能化と普及によって将来を危ぶむ声があります。ですが、21世紀初頭のうちにこの世から消えることはないものだと思っています。

色素画像フィルム(しきそがぞうふぃるむ)…カラーネガフィルムと同じ現像処理(C41)で現像できるモノクロフィルムです。そのメリットは町のいたるとこにあるDPEショップで現像とプリントができることにあり、仕上がりの時間が極めて速いところにあります。通常のモノクロフィルムではお店に現像やプリントを頼むと一週間近くかかるのも珍しくないのですが色素画像フィルムでは一時間もあれば十分仕上がりますね。また、通常のモノクロよりも画像のきめが細かいのでモノクロといっても多少毛色が違います。
弱点としては、知識のない店員が色素画像フィルムを知らないために色々とトラブルを起こしたり、カラーペーパーにプリントするとモノクロというよりモノトーン(要は微妙に色が付く)になることです。

実効感度(じっこうかんど)…フィルムの感度は箱なりパトローネなりに表示されています。また、DXコードに対応しているフィルムとカメラが殆どですのでカメラにフィルムを装填すれば感度は自動的に設定されるのが普通だと思います。しかし、実際の感度は同じ感度のフィルムであっても銘柄が異なると多少違う事もあります。カラーネガだとISO400以上のものは実行感度が多少低いとか言う話や、ベルビア(RVP)が低いという話はよく聞く話です。

絞り(しぼり)…詳しいことは上手く説明できませんのではしょりますが、シャッターと同様に光量を制御する機構です。被写界深度(ピントの合う範囲)を調節する役割もあります。また、絞りのタイプの違いによって描写も異なる場合があります。

視野率(しやりつ)…ファインダー上で確認できる画像が、実際にフィルム上に写される画像の何割程度かを示すのがファインダー視野率です。一眼レフの場合では一部の高級機が視野率100%を実現していますが、90%前後の機種が普通です。一眼レフの場合には視野率100%を実現しようとするとペンタプリズムを大きな物にしなければいけないなどの技術的・製造コスト的から100%になっていません。
AFコンパクトカメラやレンジファインダーカメラでも100%という視野率はまず実現されていなくて、AFコンパクトなどではかなり視野率が低い物が散見されます。
ノートリミングでプリント(大抵は手焼きプリント)したりポジを直で見たり、パソコンに取り込むのであれば、ファインダーで見た像とフィルムに写る像が同一の視野率が100%のカメラが便利であるのは予想できると思います。しかし、通常DPEでプリント(この場合は機械焼き)すると機械の都合でフィルムにマスクがかけられて読み込まれます。要はプリントしてしまうとフィルムに写っている画像より少し狭い範囲がプリントされてしまうのです。そういうことも踏まえると視野率が100%のカメラは普通の方には必要でないといえます。

シャッター…絞りと同様に光量を調節する機構です。よく例えられる話が水道の蛇口でして、絞りが蛇口のあけ具合でシャッターが蛇口を開けている時間とか言われています。光量の調節以外にも開けている時間によって高速で移動しているものを静止させたり、被写体ブレを意図的に起こすなどの動体表現にも一役かっています。

C41(しーよんじゅういち)…コダックのカラーネガフィルムを現像処理するときの処理名や処方をさします。発色現像液(Color Developer略称はCDとかDev)・漂白剤(Bleacher略称Bl)・定着剤(Fixer略称Fix)・安定剤(Stabilizer略称Stb)の4種類の薬品を使用します。しかし、最近はStb浴の代わりに最終リンス浴という処理をするようです。
他のフィルムメーカー製のカラーネガフィルム現像処理の名称はAP70(アグフア)・CN-16(フジ)・CNK-4(コニカ)となっていて、全てC41と互換性があるといわれています。しかし、処方はC41と全く同じではないことや、C41と互換とアナウンスしているだけで各C41互換処理同士に互換性があるとは限らないことを理解した方が良いかもしれません。

シンクロスピード…同調速度のこと。写真・カメラ用語としてはストロボのシンクロスピードをさすことが殆どです。ストロボ光は極短い時間のみ発光される閃光ですが、フォーカルプレーンシャッターの場合は全開の状態に発光しなければ画面にムラができてしまいます。どういう事かと言いますと、フォーカルプレーンシャッターの場合高速シャッターではスリットの状態のまま上下なり左右にシャッターが移動しますのでストロボの閃光がフィルムの露光面の一部にしか行き渡らないことになるのです。
シャッターが全開になる速度の上限はカメラごとに異なっていて、昔のカメラに多い横走りシャッターは1/60程度です。最近のカメラで主流の縦走りシャッターではシャッタースピードの最高速が速いカメラほどシンクロスピードの上限速度も速くなっていて1/250くらいが上限となっています。
シンクロスピードの上限が速い方が日中に絞りを開けつつ背景と被写体の明るさのバランスを調整できたりするのでシンクロスピード上限のアップが求められています。専用のストロボを利用して全速度同調を実現しているカメラやシステムもあります。
ちなみにレンズシャッターのカメラですと基本的には全速度で同調します。

ストロボエレクトロニックフラッシュ(フラッシュ)スピードライトとも言います。ごく短い時間ですが強力な光を発光して暗いところでも明るく写せるようになったりします。しかし、カメラに内蔵されているストロボは強力な光を発してはいるのですが、意外とストロボの有効範囲は狭く、5m以内ぐらいで撮影しないと光が届きません。その為に更に強力な光を実現するためにより大型の発光部を持った外付けのストロボも用意されています。大抵はペンタプリズム部にあるホットシューに直接装着するタイプがクリップオンストロボといい、更に大型のクランプなどを使って装着するタイプをグリップタイプと言います。もっと大型のストロボもありますが一般の方は使わないでしょう。
ちなみに昔はフラッシュと同様の器具にフラッシュバルブという物を使っていて使い捨てでした。

接写(せっしゃ)…被写体に接近して撮影することを接写と言います。マクロ撮影とも言いますね。レンズやカメラには被写体に近づける最短撮影距離が決められていて、その限界を超えてしまうとピントのボケた写真になってしまいます。また、パララックスのあるカメラの場合、接写ではファインダー上での構図の確認が困難になります。他にも近接撮影時には露出倍率の計算も必要になってきます。
このようなハードルがある接写ですが、TTL測光の一眼レフに接写用のレンズや機材を組み合わせることでさほど難しくなく行うことが出来ます。接写用のレンズは
マクロレンズ(マイクロレンズ)と呼ばれていています。他にもクローズアップフィルター中間リングリバースアダプターベローズなどがあります。

増減感(ぞうげんかん)…各フィルムには決められた感度を実現するために現像時の薬剤の処方や処理温度や時間が決められています。ですので処理薬の濃度や温度・処理時間を変えればフィルム感度の調整が可能になるのです。デフォルトの感度より高感度のフィルムとして使用して感度を上げたフィルムとして現像するのが増感で逆が減感です。
利用できるフィルムの感度が限られている状態でより高感度が欲しい時などに使うことが多いのですが、増減感でコントラストや発色調整が可能でもあるので自分の好きな絵を得る目的でも利用します。
なお、カラーリバーサルとモノクロフィルムでよく利用されるテクニックですがカラーネガでも利用可能です。
ISO感度は倍数(〜50・100・200・400・800〜)になっていてISO100をISO200相当として使う時には+1(絞り)増感と言い、ISO100をISO50相当として使う時には-1(絞り)減感と言います。

相反則不軌(そうはんそくふき)…絞りがF2でシャッタースピードが1/60で撮影したとします。次に絞りF2.8でシャッタースピード1/30で撮影します。この場合、同じフィルムでしたら2つのカットはボケ具合や動体の描写は異なるのでしょうけども、明るさや色合いは同じ写真になると考えらます。絞りF1.4でシャッタースピード1/120の場合や絞りF4でシャッタースピード1/15の場合でも同じ結果になるはずです。この約束事を相反則とよんでいます。一眼レフカメラなどでプログラムシフトなどをすれば実際にどういうことか分かると思います。
で、相反則が常に守られるかというと、そうではないのです。長時間での露光や短時間の露光では露光不足やカラーバランスが崩れてしまいます。このことを相反則不軌と呼んでいます。日中屋外で使われることが想定されているデーライトタイプフィルムは長時間での露光で相反則不軌を起こし、屋内で静物を撮るのに使われることが多いタングステンタイプフィルムでは短時間での露光で相反則不軌を起こしやすいようです。ただ、一般的には長時間露光時の相反則不軌の方が有名でして、主に夜景・天体写真の分野で問題となります。対策としてはリバーサルフィルムの箱に印刷されているように露出補正とCCフィルターなどによる色補正が必要になる場合があります。とはいえ、カラーバランスが崩れた写真も夜景らしいという見方もあります。

大口径レンズ(だいこうけいれんず)…早い話がレンズの長さの割に太いレンズが大口径レンズです。35mmフォーマットでは開放F値が2より小さい広角レンズや中望遠レンズ・300mmF2.8・開放F値がF2.8通しのズームなどですね。
大口径レンズは開放F値が小さくて
明るいレンズなので速いシャッターを切ったりボケ量を多くすることが出来ます。その代わり、大きく重くなり、高価なレンズになります。
画質(解像度や各種収差)の良さは大口径レンズだから良いとかいう決まりはなく、口径の小さい
暗いレンズが劣るという決まりもありません。暗いレンズの方が設計に無理が来ない分高性能になる可能性があるのですが、対する大口径レンズも高価でメーカーを代表するレンズとなるので頑張って設計する為に高性能になる可能性があるのです。

TTL(てぃーてぃーえる)Through The Lensの略です。要はレンズを通してって意味ですが、カメラ用語ではTTL測光TTL調光などという用語があります。現在出回っているカメラだと内蔵露出計のあるカメラが殆どですが、内蔵露出計の搭載方法などは幾つかの方法があり、設計の進化により色々と出現しています。一眼レフ黎明期ぐらいまでは外部測光方式が主流でして、撮影レンズとは別の光学系を持った露出計が内蔵されていました。つまり、カメラと連動はしていましたが内蔵露出計といっても反射式の単体露出計がカメラとドッキングしただけです。外部測光の場合、フィルターなどで露出倍数がかかる時には露出補正が必要だったり、レンズ交換式であったりズームレンズの場合に焦点距離が変わると露出計の出た目では色々不都合がある可能性があります。
しかし、(撮影)レンズを通して測光するTTL測光では各種の露出倍数に関する知識はあまり重要でなくなり、焦点距離の変化にも対応しやすくなりました。TTL測光はほぼ全ての一眼レフと一部のレンジファインダーカメラに採用されていて、外部測光は一部のレンジファインダーカメラとコンパクトカメラの殆どに採用されています。

TTLストロボ(てぃーてぃーえるストロボ)…ストロボ撮影をする時にはガイドナンバー・絞り値・被写体との距離の3項目から計算してストロボ撮影するのに加えて、ストロボに反射光を感知するセンサーをつけて調光する外部調光式があります。しかし、80年代頃からTTL調光式のストロボが出始めました。カメラとは関係なく調光をする外部調光よりも、撮影レンズを通ったストロボ光をカメラとストロボが一体になって調光したほうがよいという話なのですね。

DPE(でぃーぴーいー)…DPEとはDevelopment(フイルムの現像)Printing(焼き付け)Enlargement(引き伸ばし)という写真店が行う主な3つの業務の頭文字です。そこから写真店自体や写真店の業務を指す言葉として使われます。そもそも、写真店といってもDPEの受付だけをして実際のDPE業務を行わない店やカメラの販売の方がメインのお店や写真館としての業務がメインのお店などがあります。
その中でDPE業務に使用する機械(フィルム現像機やミニラボ)を店内に設置していてDPE業務をメインにしている写真店を
DPEショップとかミニラボ機(プリントを作製する機械・オートプリンターとも言う)を使用していることからミニラボとかミニラボ店とかとも呼びます。

デジタルカメラ…CCDやCMOSといった受光素子によって画像を記録するカメラです。1990年代後半になって普及し始め、高性能化の一途をたどっています。カメラに備えられた液晶ディスプレイで撮影直後に撮影結果を確認できることが便利で人気をよんでいます。しかし、画質や使い勝手では銀塩フィルム&銀塩カメラに追いついていない面が多く、それ相応の性能を求めると最低でも20万円弱、上を見ると数百万円以上と言う投資が必要になります。しかし、機材のコストも含めて銀塩に追いつくのもそれほど先の話ではないと思います。ある程度、値段が下がってくれば購入後のコストはデジカメのほうが安いですからね。

流し撮り(ながしどり)…直線運動をしている被写体を遅めのシャッタースピードでカメラを被写体に追従させながら撮影する方法です。流し撮りをすることで被写体はくっきり写っているのに背景が一定方向に流れているような写真になります。背景が流れる度合いはシャッターが遅く・使用レンズが望遠レンズ・被写体との距離が近いほど大きくなります。

パララックス…日本語で視差とも言います。一眼レフやピントグラスを直接見るような中大判カメラ以外のカメラでは基本的に撮影レンズ自体を利用して構図やピント合わせをすることは出来ません。ですので、ファインダーでの見た目と撮影レンズで撮られる画像ではずれが生じることがあります。そのずれは撮影する被写体が遠距離にある場合には無視出来ますが、近距離の場合にはずれが大きくなってしまいます。
レンズ付きフィルムなどで近づいて撮影した時に画面の上部が大胆に切れてしまうことなどがよく分かる例です。ファインダーの下に撮影レンズがあるので近距離撮影時には下側にずれるというわけですね。
このパララックスへの対応策としてファインダー内に近距離撮影時の参考にするための枠をつけたりマスクを移動させたり光軸を傾ける
パララックス補正機構が考案されました。

PLフィルター(ぴーえるふぃるたー)…PLフィルターは偏光フィルターと呼ばれていて、光の反射などを取り除く効果があります。具体的にはガラスや水面の写りこみを取り除いたり、青空を青くしたりなどです。なお、逆光では効果がないです。他の注意点としては屋外で使用していると劣化していきますのである程度年月が経つと使用できなくなります。あと、PLフィルターにはサーキュラーPLフィルター(円偏光フィルター)という種類があり、AFカメラには基本的にサーキュラータイプを使用します。

被写界深度(ひしゃかいしんど)…ピントの合う範囲の広さをさす言葉です。レンズの焦点距離や絞りの数値や被写体との距離で被写界深度は変化します。具体的には焦点距離が短いレンズ・絞りが絞られている・被写体との距離が長いほどピントが合う範囲が広いです。この法則を利用して背景をぼかして省略したり、パンフォーカスで近いところから遠いとこまでクッキリ写したりとできるのです。

標準レンズ(ひょうじゅんれんず)…35mm判では50mm近辺の焦点距離をもつレンズを標準レンズといいます。人間が注視したときの画角に近いといわれて、レンズの設計がしやすく明るくてコンパクトなレンズを設計しやすいので長い間カメラとセットのレンズとして売られていました。しかし、注視した時より何となく眺めた時の視野に近い35mmの方がより自然であったり、ズームレンズが全盛の時代ですので標準レンズというのは死語かもしれません。
そうは言っても安価で明るいレンズが多いことは歓迎すべきことですし、カメラと50mmレンズ一本で散歩というのも刺激的ですね。

フィルム…現在、特殊な物を除けばフィルムは大別すると3種類あります。モノクロネガフィルムとカラーネガフィルム・カラーリバーサルフィルムです。加えて、フィルムのサイズによる分類も可能で、35mm(135フィルム)・APS・ミノックス・ブローニー(中判・2B・120・220)・110(ワンテン)・シートフィルム(大判・4x5・8x10)などです。

ペンタプリズム…一眼レフがカメラの王様として世界を制覇する原動力の1つになった機構です。2眼レフでも1眼レフでも撮影レンズ(2眼レフではビューレンズ)を通った上下が反対になった像はミラーを介してファインダーに導かれるのですが、それだけでは上下が反対だったのは直されても左右が逆の像になってしまいます。そこで採用されたのが5角形のガラス製プリズムに銀などが蒸着されたペンタプリズム(正式にはペンタダハプリズム)でした。このプリズムをスクリーン直後に置くことでファインダーでは天地左右が正しい像で確認できるようになったのです。古い一眼レフではペンタプリズムを採用したアイレベルファインダーでなく2眼レフと同様のウエストレベルファインダーの機種もあります。またファインダー交換式の高級35mmSLRや中判SLRでもウエストレベルファインダーは利用可能です。
近年ではコストダウンやカメラのコンパクト化の為にペンタプリズムではなくミラーを張り合わせた中空の
ペンタミラー(正式にはペンタダハミラー)も多く見られます。それらは低価格かつ女性などにも携行しやすいように配慮された軽量コンパクトな入門一眼レフに多く採用されています。しかし、ファインダーの見易さではペンタミラーは劣るようです。

巻き上げ(まきあげ)…巻上げとは撮影終了後にフィルム露光済みの部分を一定距離移動させて、次回には未露光の部分で撮影できるようにすることです。現在のカメラでは自動的にカメラが巻き上げてしまうのであまり意識されていない作業です。しかし、手動巻き上げ式のカメラでは巻き上げる時の操作感も重要であったり、自動巻き上げのカメラでも巻き上げ速度という需要な性能数値があります。
巻き上げ速度といいますか、一秒間に何コマの写真が取れるかというコマ速はフィルムを巻き上げる速度以外にもシャッターやミラーなどの性能も必要になります。そしてコマ速の速いカメラでは一秒間に10コマ程度も撮れてしまう訳ですが、何もこういう性能はスポーツやら報道と言った用途だけに必要ではありません。コマ速の早いカメラというのはレスポンスも速く、次の撮影への待機時間も短いカメラでもあります。したがって、連射性能自体は必要でなくても常にシャッターチャンスを狙うには必要な性能であります。

モータードライブ・ワインダー…1980年代ごろまでのカメラは基本的には手動巻き上げでした。その上で一眼レフなどには連写する為の装置としてモータードライブやワインダーがオプションとして用意されていました。大抵はボディーの底に取り付ける形でモータードライブとワインダーの明確な定義はありませんが、モータードライブのほうがより高速な巻上げが出来るものが多かったようです。現在では昔より小型で強力なモーターがありますのでモータードライブ機構が内蔵されるのが一般的となっています。

レンジファインダーカメラ距離計連動式カメラとも言います。カメラに距離計を内蔵したカメラでライカのレンジファインダーカメラが有名だと思います。35mm一眼レフが幅をきかせる前は35mmのレンジファインダーカメラが幅をきかせていました。
一眼に比べての弱点は、中望遠レンズぐらいまでしかピントの精度が保証できない・被写界深度をファインダー上で確認できない・パララックスがあり、接写にも限界がある等です。反面、広角レンズでピントを合わせやすい・ミラーがない分ショックが少なく動作音も小さくしやすい・レリーズ時にファインダーがブラックアウトしない等のメリットもあります。

露出(ろしゅつ)…カメラがフィルムに光をあてる為の動作をすること等を露出とよびます。そして当たる光の量をEV(Exposure Value)で数値化します。

露出補正(ろしゅつほせい)…カメラの内蔵露出計は日々進歩していてタイプも何種類もあります。ですが、撮影時のシュチュエーションによっては人の判断によって露出を補正しなくてはいけません。それを露出補正と言います。よりフィルムに光を強く当てる補正をプラス補正と言って、より明るくなります。フィルムに与える光を制限する補正がマイナス補正で暗くなります。カメラによっては露出補正が出来なかったり補正の幅が大きかったり、プラス補正しかできない物もあります。
実際に露出補正をする時の判断方法ですが、カメラの内蔵露出計は人の手のひらに例えられるぐらいの濃さのグレーに露出を持っていこうとする癖があります。要は白っぽいものは白くならずにグレーっぽくなり、やはり黒っぽいものは黒くならずにグレーっぽくになります。そこで白いものや明るい物が画面を多く占める場合には暗くなるのを防ぐためにプラス補正をします。逆に黒いものがある場合や暗いのを表現するには明るくなるのを防ぐためにマイナス補正をします。
個人的にはシロップクロマイ(白+黒-)と何かの呪文みたいにして覚えたりしました。

あ〜  か〜  さ〜  た〜  な〜  は〜  ま〜  や〜  ら〜  わ〜

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