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WaiWaiワイドのお話

その1WaiWaiワイドとは

 WaiWaiワイドはコニカ(現コニカミノルタ)が販売しているレンズ付きフィルムです。通常のレンズ付きフィルムの焦点距離は30mm前後の広角レンズが搭載されています。しかしWaiWaiワイドは17mmという超広角レンズを搭載しています。超広角レンズならではの被写界深度の深さを利用して自分撮りも出来るなどと一般にアピールしていますが、やはり安価に気軽に超広角レンズが使えるということに着目した写真好きに人気があるようです。

その2WaiWaiワイドの詰め替え

 WaiWaiワイドはレンズ付きフィルムの中ではかなり特殊な部類に入りますが販売価格は防水タイプや望遠タイプほどは高価ではなく、一般的な製品と同等か多少高い程度になると思います。それでも使うたびに買うのはさすがに不経済ですし、中に入っているフィルム以外も使いたいというニーズもあるでしょうからフィルムの詰め替えをしたいという声が良くあがると思います。
  フィルムの詰め替えに関してはフィルムを詰め替えて観光地などで売っているのをたまに見かけますが、あれはメーカー側から訴えられる対象であります。WaiWaiワイドのフィルム詰め替え品をおおっぴらに販売して一儲けしようなどと考える方はいないと思いますが、詰め替える際には自身が利用する目的に限定しましょう。また、フラッシュ回路には高圧電流が流れていますので十分に注意することと、怪我をする恐れがあるということを覚悟したうえ自己責任のもとで詰め替え作業を行ってください。

 詰め替えをするにはダークバックや暗室・暗箱が必要になります。WaiWaiワイドの場合は明室で詰め替える方法もあるようですが、確実なフィルム詰め替えをするにはダークバックなどを利用したほうがいいですし、写真・カメラが好きな方でまだ持っていない方は\4000もあればダークバックは買えますので買ってしまったほうが良いと思います。
  詰め替えをするには分解作業が必要なのですが小さ目のマイナスドライバー一本あれば出来る簡単な作業です。まず、指がかり防止の目的でつけられたグリップを取り外してしまいます。次にフィルム室カバーをツメを折らないように気をつけながらはずします。最後にボディーの上下左右のツメをはずせば分解完了です。
  分解できたらスプロケットを手で回してフィルムカウンターを合わせる必要があります。この作業はアバウトにやってしまってもいいんですが、使用するフィルムの枚数より多めに設定しないと最後のほうで撮り切れない事があります。 レンズ付きフィルムは基本的にプレワインディングの状態でフィルムが装填されていて、フィルムを巻き戻しながら撮影していきます。ですので、暗室状態下でボディー左側にあるスプールにフィルムをすべて巻き取ってからボディーを組み立てる必要があります。その際に気をつけることがスプロケットにパーフォレーションの穴を確実に入れることです。ここで失敗してしまうと巻上げがうまく出来なくなります。

その3WaiWaiワイドでバルブ撮影をする

 WaiWaiワイドは他の一般的なレンズ付きフィルムと同じように絞りもシャッタースピードも固定です。F11の1/100程度だと思います。そういうわけでいくらラチチュードが広いネガフィルムを使っていても夕方以降には全く役に立たないカメラとなってしまいます。そこでもっと遅いシャッターを切れないものかと思案するわけですが、1/30や1/2といったシャッターを切るように改造するのはシャッタ−機構そのものを取り替えなければ実現が困難と考えました。で、実現が楽だと考えたのがバルブです。

  バルブをする為の改造といってもかなりお手軽なもので、カバーの一部を切断してレンズの上方にあるシャッター羽を動かすパーツを爪楊枝などを刺して強制的に固定してバルブにしてしまうというものです。 この方法は改造自体は簡単なんですが使用方法が少し面倒だったりします。
  まず、三脚ねじ穴がないのでねじ穴をどうにかしてつけなければいけないんですが、管理人はだるいので三脚の雲台にテープでぐるぐる巻きにして固定しています。この場合雲台が小さすぎると少し固定しづらいと思います。
  固定したらシャッターを切るわけですが、シャッターをチャージして普通にシャッターボタンを押してもバルブになりませんのでチャージ後にボタンを押さずに爪楊枝を刺すことでバルブ撮影をします。しかし、爪楊枝を刺す動作でカメラが動く可能性が非常に高いのでここで一工夫が必要です。あらかじめレンズの前に黒い紙などで遮光しておいてから爪楊枝を刺して、刺したあとに遮光を止めればぶれが目立たないという仕組みです。管理人は紙ではなくて黒いパーマセルをちょっと触れるくらいの力で止めておいて遮光しています。こうして露光が開始され、露光完了間際にまた紙などで遮光をして爪楊枝を抜きます。抜いたら必ず手でレンズを覆っておいてシャッターボタンを押します。この作業をしておかないと二重露光などのミスをしてしまいます。
  この一連の露光開始から露光終了の作業をするには10秒程度は必要ですのでレンズのF値が大きいとはいえ高感度フィルムでは露光過多になる恐れがあります。ISO100やISO50でじっくりのんびり撮ったほうが良いと思います。 夜の繁華街では10秒前後で明かりの少ない場所なら5〜10分ぐらい開けておいても良いと思います。肝心の移りなんですが管理人自身も2コマほどバルブで撮ってみて一応写るって事が分かっただけで満足してしまいちゃんとした評価は出せませんw
一応作例載せときます。http://teburepinboke.hp.infoseek.co.jp/photo2004/0403waiwairvp.htm

その4WaiWaiワイドにポジを入れて撮る

 WaiWaiワイドには当初ISO800のカラーネガが出荷時に入れられていて、現在ではISO1600に切り替わったという話があります。1600に切り替わったことで絞りやシャッタースピードが変わっているかは知りませんが、変えられていないような気がします。
  カラーネガはオーバー露出に強いことで有名でレンズ付きフィルムの大半はもともとオーバー露出に成りがちな設定にしておくことで薄暗いところでの保険を掛けています。しかし、WaiWaiワイドなどでも晴天時はISO400のカラーネガでも十分な露出が得られます。
  そんなwaiWaiワイドにポジを入れるときにはISO400でもオーバーが頻発に出るような状態になりますので、日中屋外使用であるならISO200前後が妥当になります。もちろん、ポジですのでISO200を入れてしまうと日陰に入るだけでもアンダーな描写になってしまうので注意が必要になります。

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